全国鳴き砂サミットin気仙沼 開催報告
令和元年10月6日 気仙沼市中央公民館において開催。全国各地で鳴砂を守る活動をしている方々ら約70名が参加。
北海道大学 観光学高等研究センター 教授 西山徳明氏より基調講演が行われました。「自然遺産の観光資源としての可能性」と題して、鳴砂を生かしたまちづくりのヒントを教えていただきました。
地元の宮城県気仙沼高等学校 自然科学部の生徒さんから、十八鳴き浜の浸食について調査結果の発表がありました。
先輩から受け継いできた鳴砂の研究と定期的な調査で、鳴砂の浸食と堆積の際の波高、潮位の報告をしていただきました。
京都府京丹後市の琴引浜からは、33年間琴引浜の漂着物や海浜植物を調査されている、琴引浜ネイチャークラブハウスの安松貞夫館長から、どんな漂着物がどこから、どのくらい流れ着いているのか、調査結果を報告していただきました。
続いて、NPO法人いわき鳴き砂を守る会の小堀亨氏より、「砂遊びとアート・いわきプラージュ」の取り組み報告がありました。福島県いわき市の海水浴場は、震災前は100万人の入込であったが、現在は5~8万人に減っているようです。子供たちに鳴砂や砂の魅力を伝えるための活動を報告していただきました。
パネルディスカッションでは、「鳴砂を未来に伝えるためには・・・」をテーマに、大阪市立大学准教授の原口強氏のコーディネーターで始まりました。
鳴砂の浜の重要性、白砂青松の日本固有の海岸はブランドであり観光資源に繋がる、決して人の手では作ることのできない鳴砂を守る、砂浜の洗浄システムと供給システムの重要性等、意見が交わされました。
最後に、気仙沼高等学校自然科学部の生徒より、力強いサミット宣言文の朗読がありました。
隣の会場では「全国の鳴砂展」、全国鳴砂ネットワークに加盟している鳴き砂の浜の砂17ヶ所とパネル展示がありました。
全国の鳴砂を実際に音を鳴らし、聞き比べもできる魅力的な展示です。同時に深刻化している海洋プラスチック等のごみ問題パネル展示もありました。
次回は、2年後の2021年に鳴き砂サミット開催予定です。(開催地未定)
タグ
2019年10月11日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:守る会からのお知らせ
トラックバック&コメント
メニュー
琴引浜鳴き砂文化館の所在地
当サイトご利用上の注意
※当サイトのほとんどの写真等は、クリックで拡大表示ができます。
※当サイトの文章・写真・画像等すべての無断転載転用、商用販売を固く禁じます。