「琴引浜の里山セミナー」開催
12月3日(日)、当館にて「里山は海の恋人」と題された
シンポジウムが開催されました。
主催は〈人と自然共生ネット〉(森豊彦会長)によるもの。
プログラムは大阪府立大副学長 石井実先生の基調講演
から。里山の自然と保護の重要性を絶滅しつつある日本固有
の生物群の実例を挙げながら詳しく解説された。
セミナーのタイトルが示すとおり、琴引浜後背に控える
森林の生態系がメインテーマ。当館の前館長、蝶の生態
に詳しい松尾秀行氏からは、京都府天然記念物ギフチョウ
の生息地を確認したとの報告。
間伐や下草刈りなどの手入れが功を奏したとの分析でした。
会場に運び込まれた成虫標本、幼虫、食草となるサンイン
カンアオイという植物。
何れもマニア垂涎の的につき、ネット上で詳しい情報は
お伝えできませんが、講演の中では詳しく説明されました。
恐れているのは「人」と「鹿」だそうですから。
最後の講演者は京都教育大非常勤講師 安松貞夫氏。
安松氏は琴引浜二次林における植生について調査結果を
報告された。
三氏とも、主張に共通するのは「里山」という人の手で
整備された自然環境の重要性。
講演者を交えた談話会。
石井氏(左)、安松氏(右)らを囲んで、和やかな談話会
となった。
しかし、里山の荒廃はこの地でも深刻さを増しており、
今後の対策の重要性をあらためて感じた次第です。
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2017年12月4日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:文化館からのお知らせ
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